-当院について-

部署紹介

臨床心理室

     

 当病院での臨床心理室について、ご紹介させていただきます。

 体の病気ですと≪症状は悪いもの≫で、それを取り除くことが治療となります。 心の問題も患者さまの症状や困っていることを軽減していくことを目指します。 患者さまが問題に直面している時に「楽な方を選ぶ」「ストレスになるものに近づかない」という方法は自分自身を守るため必要です。 しかし、必ずしも治療的かというとそうとは言えません。 苦しく困難なことをきっかけに、その人自身が内側から成長していけるという主体性を重視する成長モデルの考えが 臨床心理士の視点の源にあります。 心の問題は「ここが悪い」と捉えられるものではなく、白黒はっきりつきません。“曖昧なグレーゾーン”の部分を大切にしながら、 なぜこの症状が起きているのか、症状が何を意味するのか、どうしたらこれを抱えながらやっていけるか、 そのためにはどんなサポートが必要か等、色々な面から考察し関わっています。 お薬での治療はご本人を支えるために必要不可欠ですので、主治医との連携を大事しながら行っております。

主な活動

 医師の指示により心理検査を行っております。 外来、入院ともに思春期から老年期の方へ、患者さまそれぞれの状態や状況を考え、検査の目的に合わせ複数の検査を組み合わせ、 現在の状態や症状との関連、どのような問題があるのか、どのような援助の仕方が適切かを考えていきます。

<検査の主な目的>

  1. 診断確定の一助となる他、診断書など各種書類作成のための情報を得ます。
  2. 患者さまの特徴を理解し、症状の背景に何があるのかを考え今後の治療方針やサポート方法を検討することができます。また、家族や学校、会社など患者さまを取り巻く周囲の人へのアドバイスにも役立てられます。
  3. 患者さま自身が「自分が今どんな状態なのか」を知るための手掛かりになります。苦手な場面にどう対処すればいいか、できていることは何か、自分の良いところに気付き、自分を肯定していくことにもつながります。

 主治医が診察において心理療法が適応であると依頼のあった患者さまに対して、心理検査を受けていただき、その中で、心理療法によって効果が見込めると判断された場合行っています。原則として主治医との連携をとりながらの継続的な心理療法です。患者さまによってどういう関わりが適切なのかを心理検査、インテイク面接を通して見立てます。アプローチの方法としては、言語による面接で葛藤を扱い内省していく方法、現実生活でどう生活していくか、心理教育的に問題を整理していく方法や、芸術療法、リラクゼーション法など多岐にわたっています。

 公認心理師・臨床心理士との面接の中で、精神的な悩みや対人関係などをはじめとする様々な問題について一緒に考え、悩みを整理し、自分なりの対処を見つけられるよう話しあいの中で、自分自身について気付き、自分をわかっていく作業をしていきます。

 主治医が診察において集団精神療法(グループセラピー)が適応であると判断した患者さまへ行います。 特に社会経験の少ない若い患者さまたちには療育的な関わりが必要です。 集団の中で経験することの中には社会生活で必要なことがたくさん含まれています。 守られた空間の中でのグループセッションを通して、みんなと一緒に時間を共有し、物事を共有し、楽しむ体験をすることは、メンバーそれぞれの世界を広げる機会となります。そして自分と他者を知り、自分の課題に気付き、 他者の中でどのように振舞うと良いかのコミュニケーション力を育てていくことを目指しています。

 統合失調症についての基礎的な知識を当事者の皆さんと学ぶ会です。病名は同じ統合失調症でも症状や困っていること、取り巻く環境はそれぞれ違っているものです。同じ病気を抱える者同士が自らの経験を語り、お互いに聴きあうことにより“自分だけではない”こと知り、仲間同士支え合うことが大切だと考えています。

 入院加療中の患者さまを対象に1クール全6回で実施しています。薬剤師、病棟看護師、作業療法士、精神保健福祉士、管理栄養士、公認心理師・臨床心理士が関わっています。「統合失調症の特徴と症状、回復まで」「お薬と上手に付き合っていくために」「社会資源について」「体にやさしい生活習慣」「ストレス対処方法」「再発をさけるために」といったテーマにそって理解を深め、自分なりの病気との付き合い方を見つけられることを目指しています。

各種連絡先

病院代表:

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受診相談・新患受付:

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